【世阿弥は絶世の美少年-室町時代ネタ】

平安~室町




 

【世阿弥は絶世の美少年-室町時代ネタ】

 

 

突然ですが、あなたは「華がある人」

と言われると、誰を想像しますか?

 

一流のスポーツ選手、人気俳優、

アイドルや憧れの異性など、

浮かび上がる人物はそれぞれと思います。

 

ただ外見が美しいだけではなく、

その人がそこにいるだけで、

感じさせる何かがある。

 

非常に近い言葉を使えば、

カリスマ性を纏っているといった感じ

でしょうか?

 

今回の世阿弥は、間違いなく

「華」がある人物です。

 

 

〇世阿弥は絶世の美少年だった

 

教科書には、こう書かれています。

「能は足利義満の保護を受けた観阿弥と

世阿弥によって完成し、……。」

(「中学生の歴史」 帝国書院p.81)

 

だけど、これって何故?

何故、義満はこの二人を保護したのでしょうか?

 

決まってます。

義満は、世阿弥が好きだったのです。

(また、こんな感じのネタが出てきて

しまいましたね。)

 

一目見た瞬間、ノックアウト!🥊

恋に落ちてしまった義満。

 

しかし、征夷大将軍である義満に

挑戦状を叩き込む男が一人いました。

 

貴族のトップ、二条良基です。

(連歌の大成者としても有名です。)

彼もまた、世阿弥にぞっこんLOVE。

 

今まさに、世阿弥をかけた

激しい戦いの火蓋が切られました。

 

そんなある日、二条良基は、

「私を、世阿弥の家庭教師にしてくれ。」

と義満に言います。

 

普通であれば、「NO!」となりますが、

意外にも義満の答えは「YES!」でした。

 

と言うのも、世阿弥が絶世の美少年

だったのは確かですが、

 

芸事における才能もずば抜けたものを持っていました。

 

そんな世阿弥が、貴族のトップから

教育を受けたらどんな人物に化けるのか、

 

これが、義満の狙いでした。

 

結果、世阿弥は日本が誇る伝統芸能、

「能」を完成させるのです。

 

 

〇人を魅了する「華」

 

能の何が凄いのかって言うと、

能というのは面を被って演じるので

容姿は全く関係ありません。

 

容姿端麗な世阿弥も、能を上演する際、

実力勝負になります。

 

何より、人を惹き付ける為には、

速い動きの方が断然有利なのですが、

(↑ラ~~イジィングサ~ン!みたいな…)

 

能はゆっくりした動きで惹き付けます。

 

能で人を惹き付けることは、他と比べ、

圧倒的に難しいのです。

 

しかし、

世阿弥は人々を魅了し続けました。

 

周りを圧倒する「華」がある人物だった

世阿弥。

 

観阿弥・世阿弥による能は「観世流」

と呼ばれ、今も受け継がれています。

 

いかがでしょうか。

 

彼の著書『風姿花伝』において、

「花」とは、「人を感動させ、魅了する」

ことと書かれています。

 

「秘すれば花」という言葉が有名ですが、

全てを大っぴらにしないからこそ、

何処に感動が隠されているのか、

観客はワクワクしながら

彼の演技に魅了されていたのですね。

 

まさにエンターテイナー。

現代にも通じる考え方がこの時代から

あるのです。

 

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では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。

 

 

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