【平清盛の秘密-武士と貴族の狭間で-】

平安~室町




 

【平清盛の秘密-武士と貴族の狭間で-】

 

 

今回は、平安時代の最後の人。

 

そんなイメージが強い、

平清盛のお話です。

 

「我が墓前に頼朝の首を供えよ!」

という、彼の遺言が有名ですね。

 

それだけではなく、

「平家でなければ人にあらず」

なんて、一族の人が言い出したことも

有名です。

 

正に、盛者必衰を体現した感じです。

 

ところで、この平清盛。

武士でありながら太政大臣まで

昇り詰め、

 

ここまで権勢を奮うことが出来たのは

何故でしょうか?

 

これにはどうやら、秘密があるようです。

 

 

〇秘密は彼の父親が握っている

 

平清盛の父の名前を知っていますか?

 

平忠盛(ただもり)と言います。

 

彼は北面の武士という、

白河上皇の警護官のような存在でした。

 

ある日、

二人が霧の深い林の中を歩いていると、

白河上皇はとんでもないものを目に

してしまいます。

 

なんとっ!何やら不気味な火の玉が

遠くに浮いているではありませんか。

 

上皇:忠盛っ!あれは妖怪ぞ。直ぐに

弓で射ってくれ!

 

忠盛:もし人だった場合、とんでもない

ことになります。

 

上皇:いや、不吉だ!今すぐ射ろ!

 

困った忠盛。

 

忠盛:それでは、あの火の玉が何なのか、

私が直ぐに見て参ります。

 

実際に見に行ってみると、

 

単純に、お坊さんが灯篭を持って

歩いているだけでした。

 

当時、お坊さんのような徳の高い人物を

殺すのは、最も最低なことでした。

 

上皇は忠盛に助けられたのです。

 

 

〇忠盛の結婚

 

上皇は忠盛に大変感謝しました。

 

だから、今までの功労も含め、

忠盛に褒美を与えたいということで、

忠盛を院に招待したのです。

 

上皇:忠盛よ、よく来てくれた。

昨日は本当に助かった。

今日はお前に褒美を与えたい。

 

上皇:お前、まだ結婚してないだろ?

では、見よっ!

 

そう言われて、忠盛が御簾の方を見ると、

なんとっ!そこには、今まで見たことが

ないような美女達が沢山いたのです。

 

上皇:どうだっ!忠盛。

気に入った女を一人連れて帰れ。

 

そうなんです。

忠盛はまだ結婚していませんでした。

 

忠盛は、平氏のトップで、日宋貿易

巨万の富も得ていました。

かなり凄いステータスがあります。

 

しかし、顔が悪い。

生来モテなかったのです。

 

忠盛:あ、あんなキレイな人でも

良いんですか?

 

上皇:おっ!祇園女御(ぎおんのにょうご)

の妹か。お前も目が高い。

よし、今日連れて帰れ。今日が結婚式だ。

わしが仲人をやる。

 

こうして、忠盛は結婚し、半年後には

清盛が誕生することになります。

いかがでしょうか。

 

実は、今私が述べたことには、

大きな間違いが含まれています。

 

それでは、問題!

どこか分かりますか~?

(考え中)

はい、なんか、社会には全く関係無い

お話になりますが、

『半年というのは早過ぎ』です。

 

普通、妊娠してから出産までは

10カ月かかります。

 

(・・?

 

…と言うことは、犯人がいるはず。

 

犯人はぁ~

白河上皇でした!

 

忠盛に会わせる前に、手を出していた

ということですね。

 

しかし、

言い換えれば、清盛は上皇の息子。

 

当時の貴族はこのことを知っていました。

 

だからこそ、清盛が太政大臣になっても、

それ程反発はしなかったのです。

 

しかし、清盛のライバルである、

源義朝が高い役職に就くのには

反発しました。

 

こういうことが、平氏と源氏の

争いの火種になっていきます。

 

いかがでしょうか。

 

当時の時代背景の話になりますが、

武士は貴族にとって番犬のような

存在でした。

 

殺生を生業にする武士は、貴族にとって

穢れた存在だったのです。

 

平清盛は、そんな武士の時代の

立役者でもあります。

 

平氏政権は長くありませんでしたが、

武士の時代は鎌倉時代へと続きます。

 

最後に、1167年 平清盛 太政大臣

♪平清盛、1167(いい胸)毛

 

では、今回はこの辺で。

 

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ありがとうございました。