【吉田松陰の授業②-江戸時代ネタ】
さて、前回の続きです。
よろしければ、
【吉田松陰の授業①-江戸時代ネタ】も
ご覧下さい<(_ _)>
〇吉田松陰プロフィール
吉田松陰は元々、長州藩主の毛利敬親に
兵法を教えていました。(↑たかちか)
13歳の時から既に教えていたと言われ、
一度、毛利敬親が松陰をからかう為、
松陰に無理難題を出しました。
すると、松陰はその無理難題に対しても、
「この時は、あーしてこーして…。」と、
戦奉行が「完璧です!」と絶賛する程の
答えを導き出してしまいます。
教育者としてその才能を発揮しました。
〇牢獄が学び舎に!?
松陰の授業を聞くようになった囚人達。
この松陰の授業ですが、
かなり面白かったようですね。
囚人達は松陰の授業に引き込まれ、
授業を正座して聞くようになりました。
更に、牢役人までもが正座して、
松陰の授業に聞き入りました。
牢役人を自ら志願する人が殺到する位、
皆が松陰の授業に熱中したのです。
そして、いつの間にか野山獄は、
松陰を中心に学び舎へと変貌しました。
〇牢獄からの復帰
松陰の授業の噂は、
瞬く間に外へ広まっていきました。
松陰の授業を聞いた牢役人達が、
家族や周りの人達に熱く語るように
なっていたのです。
松陰の授業を聞きたいと叫び出す若者達。
その声は遂に、
長州藩主毛利敬親の下へ届きます。
長州藩トップの会議の結果、
「松陰ほどの男に授業をさせないのは
もったいない。出せ!!」と、
毛利敬親は家老達の反対を押し切り、
松陰を野山獄から出しました。
正に、前代未聞の大事件が起きたのです。
〇松下村塾
この写真をご覧下さい。
これが、松陰の弟子達です。
(全員、言えますか~?)
松下村塾は六畳二間。一つは松陰の寝間、
もう一つが授業をする間でした。
松陰は元々、終身刑ですから、
ここから外へは出られませんでした。
松下村塾が牢獄代わりだったのです。
そこに、木戸孝允や久坂玄瑞、伊藤博文、
高杉晋作、山県有朋達が集まり、
松陰の授業を受けていたのですね。
松陰が起こした奇跡は、自らが牢獄から
出られただけではありません。
ある日松陰は、授業を上手く進める為、
「牢の中で凄く上手くいっていた先生が
三人ぐらい欲しいな。」ともらした時、
それを聞いた塾生達は、
その三人も牢から出してくれと頼みます。
毛利敬親は、「松陰と共に学んだ人間だ。
きっと、一角の人物になっているだろう。
出せ!!」と、
またしても家老達の反対を押し切り、
その三人を野山獄から出しました。
礼を言う三人に、松陰は言いました。
「私の力ではありません。学問に感謝
して下さい。皆さん、私のお陰だと
言いますが、私には権力がありません。
私には財力もありません。私には圧力を
かける腕力も武力も無いのです。
私には何もありません。
ただ、学問があると信じていました。
学問をしっかりやっていれば、絶対に
困難を打破出来ると。信ずるは学の力
のみ。そう信じていました。皆さんが
牢から出られたのは学問の力です!!」
肝の据わった考え方ですよね。
自分の道を信じ、色んな人を感化させた、
彼の生き様が伝わってきます。
〇松陰の死
死のきっかけは、日米修好通商条約。
長州藩も幕府をも批判した松陰は、
完全な危険因子になってしまいました。
松陰の死に様については、
【領事裁判権の狙い-江戸時代ネタ】
もご覧下さい<(_ _)>
弟子達が松陰の死体と共に受け取った、
彼の辞世の句が有名です。
身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも
留め置かまし 大和魂
[私の身はこの武蔵の地に朽ち果ててしまうけれども、私の魂はここに
留まって日本を守るんだ。]
見た瞬間、弟子達は「あーっ!!」と
気付いてしまいます。
「留め置かまし 大和魂」
ということは、成仏出来ない、
死んでも死にきれないと先生は言ってる。
弟子達は死体に抱き付きました。
しかし、松陰の首が何処にもありません。
「獄門になった者の首なんか渡せない。」
という役人の言葉に、
「覚えてろ!松陰先生の仇は絶対俺達が
とってやる!!」と激昂する弟子達。
長州藩士達の倒幕が始まります。
いかがでしょうか。
ちなみに松陰の首は、
高杉晋作が賄賂を使って奪還しています。
彼自身も、
「覚えてろ!先生の仇はこの高杉が
絶対とってやる!!」と言い切ってます。
今回のお話しはここまでにしておこうと
思いますが、
個人的には、ここら辺の歴史には色々と
疑問に思っている部分があります。
というのも、かなりの部分が隠蔽されて
いるように感じるからです。
(以前も書きましたが、坂本龍馬を
暗殺した犯人は全く分かっていません。)
松陰の弟子達は、松陰の遺志を継ぐこと
が出来たのでしょうか。
外国の力を借りて幕府を倒すことを、
松陰は喜んでくれているのでしょうか。
何にしろ、彼らが優秀だったからこそ、
日本が完全な植民地になることは
避けられたのだと思いますが…。
では、今回はこの辺で。
このブログを読んで下さる方々に
最大の敬意を込めて。
あなたの生徒が輝く授業を
最大限していきましょう。
ありがとうございました。
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