【四民平等の世の差別-明治時代ネタ】

明治時代




 

【四民平等の世の差別-明治時代ネタ】

 

 

明治から四民平等の世になりました。

平民でも苗字を名乗ること、

華族・士族・平民の間の婚姻を許可した

などがその代表ですね。

 

被差別身分である「穢多」「非人」の

人々も解放令で平民に。

 

しかし、身分制は残存し、

旧穢多・非人の人々は戸籍に「新平民」

と記載され、差別は残ります。

 

当然ですが、彼らの生活地域も差別され、

これを部落差別と呼ぶ訳ですね。

 

現在、差別は薄れていると言われますが、

 

例えば戦後、

被差別部落だけが改修されなかったなど、

そういった話もあります。

 

つまり、

差別が薄れているとはつい最近の事で、

完全に消えた訳ではありません。

 

何故、穢多・非人の人々が差別されたか

については、

【室町時代の授業ネタ-小ネタ①】

https://ya-hon.com/muromatikoneta

【身分制度の授業-江戸時代ネタ】

https://ya-hon.com/edomibun

が関連記事となります。ご覧下さい<(_ _)>

 

話は変わりますが、

島崎藤村の『破戒』をご存知ですか。

 

明治時代の文化のお話しで触れようと

思っていましたが、

丁度良いのでここでお話しします。

被差別部落民の主人公、

瀬川丑松(せがわうしまつ)。

 

彼は、出自を決して話してはならないと、

父から戒められていました。

 

しかし、彼は小学校教員の時、

教え子達を信じて、被差別部落の出身

であることを語ってしまいます。

 

許さなかったのは、教え子達の保護者や

学校関係者でした。

 

居場所を失った丑松は、

新天地を求め、アメリカへと渡ります。

『破戒』は、島崎藤村が教師になった時、

実在した被差別部落出身の教師の姿を

客観的に見つめ、著した作品です。

 

ありのままの社会や人間を描いた、

自然主義の代表作として有名です。

 

もし、時間があったら、

文学作品のあらすじを紹介してあげると

面白いですよね。

 

その際、盛り上がるシーンは、

こちら側が感情的に語ってあげましょう。

そうすることで、外さなくなりますよ。

 

他の文化内容に関しては、

また別の記事でお話ししたいと思います。

 

島崎藤村と言えば、『初恋』が

国語の教科書に載ることもありますよね。

授業した時、結構盛り上がったな~。

 

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。