【愛と出世の間で…-明治時代ネタ】

明治時代




 

【愛と出世の間で…-明治時代ネタ】

 

 

さて、今回のタイトル。

ある文学作品の内容を指しています。

何か、分かりますか~???

(考え中)

はい、いかがでしょうか。

正解はぁ~~、ジャジャン♪

森鴎外の『舞姫』です🎯

 

突然ですが、皆さんは、

森鴎外の『舞姫』の内容をご存知ですか。

 

この時代の作品を生徒に紹介するなら、

私は島崎藤村の『破戒』と、

森鴎外の『舞姫』を紹介します。

 

ちなみに、『破戒』のあらすじは、

【四民平等の世の差別-明治時代ネタ】

をご覧下さい<(_ _)>

https://ya-hon.com/siminbyoudou

 

という訳で、今回は『舞姫』のあらすじ

をご紹介させていただきます。

繰り返しますが『舞姫』は、

恋人への愛と自身の出世に揺れ動く、

そんな主人公を描いた小説です。

(主人公の名は豊太郎)

 

主人公は大学法学部を首席で卒業する

エリートでした。

 

彼は官僚となり、ドイツへの留学を

命じられます。

 

その時出会ったのが、

エリスという踊り子でした。

 

彼女は父親を亡くして困窮し、

教会の前で泣いていたのです。

 

事情を聞いた主人公は、

彼女を経済的危機から救ってあげます。

 

この時から、

二人の関係は日を重ねる毎に親密に。

 

しかし、仲間からの反感を買い、

主人公は免職処分を受けてしまいました。

 

更に同じ時期に母親が亡くなり、

主人公は職と家族を同時に失います。

彼の心の拠り所はエリスだけでした。

 

友人の相沢の紹介で、

彼は新聞社の通信員として働き、

何とか生活を保つことが出来ました。

 

更に、大臣の通訳に抜擢され、

大きな仕事も舞い込んでくるように。

 

しかし、恩人の相沢が、

いつまでも主人公とエリスが恋仲である

ことに反対します。

友人として、有望な将来を無駄にして

欲しくはないのですね。

 

主人公は反論することが出来ず、

エリスとの別れを約束してしまいました。

 

しかし、皮肉にも、

この時エリスは主人公の子を身ごもって

いたのです。

 

そんな状況の中、

主人公に帰国話が持ち出されました。

 

日本へ帰れば、失った名誉を取り戻し、

出世の道が待っている…。

 

しかし、ドイツには…。

こんなこと、エリスには話せない…。

 

精神的に追い込まれ続けた彼は、

突然倒れてしまいます。

 

そして、目が覚めた時に彼が見たのは…。

 

全てを知って発狂していたエリスでした。

 

無情にも、相沢から全ての事情を

聞かされていたのです。

 

主人公は、

エリスの母にエリスと生まれてくる子の

ことを頼み、生活に困らないお金を渡し、

ドイツを去りました。

いかがでしょうか。

 

悲しい物語ではありますが、

聞いてみたいですね。

「君は愛と出世、どちらを選ぶ?」と。

 

また、男女でも意見が違いそうですよね。

女子生徒にも感想を聞いてみても面白い

かも知れません。

 

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。