【戦争の天才ここにあり-昭和時代ネタ】
さて、ここでいう「戦争の天才」とは、
一体誰のことでしょうか?
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(考え中)
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はい、いかがでしょうか。
中学校では絶対に出て来ない人物
ではありますが、、、
石原莞爾(いしわらかんじ)ですね。
陸軍中将、関東軍作戦参謀として活躍し、
満州事変の首謀者と言われています。
わずか1万数千の兵で、
20万以上いる張学良軍を退けました。
まさに戦争の天才です。
今回は、この石原莞爾について、
少々お話出来ればと思います。
〇世界最終戦論
は(゚д゚)!いきなり何言ってんの!?
ってな感じになりそうですが、
これは、石原莞爾の著書の名前です。
彼の著書の内容は次の通りです。
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一体、いつ世界は平和になるのだろう。
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そもそも、平和とは何だろうか。
↓
平和とは、戦争が無い状態のことである。
↓
しかし、軍隊がある限り、戦争は起こる。
↓
軍隊を無くし、戦争を無くす為には、
世界が1つになる必要がある。
↓
現在の状況は、正に世界が1つになろう
としている過程なのである。
↓
そして、究極的な平和が訪れる前に、
最終戦争が起こる。
その最終戦争に生き残る為に、日本には
満州が必要なのだ。
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いかがでしょうか。
これが、彼の『世界最終戦論』の内容。
これを言い換えると、
_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
満州があれば、
日本は戦争に勝てる!
 ̄YYYYYYYYYYYYYYYYY ̄
ということになるのです。
これが軍事思想家としても知られていた、
石原莞爾の思想です。
しかし、20倍以上の敵勢力を退ける、
彼の手腕は本物でした。
彼が戦時中の全ての作戦を考えていたら、
歴史が変わっていたかも知れませんね。
〇満州事変の決行
そして、満州事変が決行されました。
関東軍がみるみるうちに、
日本本土の3倍ある満州を制圧。
この動きを全く知らなかった日本国政府。
真っ先に不拡大方針をとりますが、
関東軍は全く無視。
石原莞爾の下に、政府から外交官が
直接派遣されます。
外交官:ただちに戦争を止めろ。
これは、内閣総理大臣命令である!
石原:たかが内閣総理大臣の命令など
聞けるか!われら軍人は、ひとたび
戦争が始まれば、恐れ多くも
天皇陛下の命令のみを聞くのだ!!
と言って無視。そして満州を全て占領
してしまいます。
石原莞爾が目指したのは、
日本・漢・満州・蒙古・朝鮮の五族で
共和国を建国し、
満州を「アジアのアメリカ合衆国」に
することでした。
その上で、ソ連と対峙し、
最終的には英米と戦うというものです。
更に、
列強による経済封鎖への対抗策として、
満州にユダヤ人国家をつくり、
ユダヤ財閥の潤沢な資本を導入。
また、非共産主義のロシア人の国家を、
油田地帯につくることも考えていました。
以上、一見夢物語のようですが、
これが、戦争の天才と言われた石原莞爾
のビジョンです。
中々に壮大。実現していたら、
本当に歴史が全く違うものになっていた
ことでしょう。
…という訳で、今回は石原莞爾のお話を
させていただいたのですが、、、
生徒によっては、「この人、馬鹿なの?」
という感想に(・ε・)
誰か、説得力をもってして、
石原莞爾の凄さを伝えてあげて下さい。
お願いします<(_ _)>
最後に、
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♪戦人(いくさびと)、友情満点
♪戦に恋は要らぬかい?
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戦人(いくさびと) → 1931
友情 → 柳条湖事件
満(点) → 満州事変
戦(いくさ)に → 1932
恋(は) → 五・一五事件
要らぬかい? → 犬養毅
かい? → 海軍将校
では、今回はこの辺で。
このブログを読んで下さる方々に
最大の敬意を込めて。
あなたの生徒が輝く授業を
最大限していきましょう。
ありがとうございました。
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