【意外と考えられている、寛政異学の禁】

江戸時代




 

【意外と考えられている、寛政異学の禁】

 

 

どうも、野本です。

 

もう9月末。

今年も残すところ3カ月と少しです。

(早よ、餅食いてぇ~。)

 

今回は、前回に関連し、

松平定信についてのお話をしていきたい

と思います。

 

タイトル通りの内容の前に、

松平定信に関する他のお話も少々。

 

 

〇もとの濁りの田沼恋しき

 

大体の学校で習うであろう、この狂歌。

 

こういったところを上手く使って、

誰が政治家として優れたていたのか、

少しでも考えさせたい気がします。

(当然、生徒によって答えが違って良い

と思いますが…。)

 

松平定信の政治が厳し過ぎたことが、

この狂歌から分かりますね。

 

何せ、ちょっとエロい小説なんかも、

風俗を乱すという理由で

刑罰の対象になっている位ですから。

 

そんな世を背景に、滑稽本や読本などの

ジャンルが流行っていくことになります。

 

 

〇あれ!?意外とユーモアがあるぞ…

 

しかし、松平定信。

意外とユーモアも隠し持っています。

 

彼の自叙伝があり、

その名前は宇下人言(うげのひとごと)。

彼の幼年期から老中辞職までを綴った

ものです。

 

この宇下人言。

何でこんなタイトルなの?

 

んで、このタイトルをよ~く見てみると、

気付きませんか?

(というか、既に知っている方が多い

かも知れませんが…。)

 

「宇下人言=定信」ということに。

 

定→宇下

信→人言

 

おぉーーっっ!!👏👏👏

意外な人の意外なセンス。

 

真面目君がちょっとハッチャけたような、

何か、少し頑張った感がありますね。

(飽くまで私の個人的な感性です。)

 

 

〇寛政異学の禁は上手い

 

この頃、朱子学以外の学問も

どんどん日本に入って来ていました。

 

幕府は朱子学により思想の統制を

図っていますから、

この状況を野放しには出来ません。

 

そこで執られたのが、寛政異学の禁です。

 

朱子学以外の学問を禁止。

ただ、これは弾圧ではありません。

(飽くまで幕府内部の規制でした。)

 

どうすれば人々は朱子学のみを勉強する

ようになるだろうか、

これがしっかりと考えられています。

 

あなたはどうすれば良いと思いますか?

(考え中)

寂しい話ですが、

殆どの生徒は、テストが無かったら

きっと勉強しませんよね。

特に社会なんて以ての外だと思います。

 

では、どうすれば皆が朱子学を勉強する

ようになるか。

 

それは、

『幕府の役人の採用試験は全て朱子学。』

こうすることで実現させました。

 

宇下人言に続き、これも上手いですね。

 

いかがでしょうか。

 

厳し過ぎると嫌われた寛政の改革。

しかし、勝手な解釈ではありますが、

松平定信自身は冷血ではなく、

意外な一面も持ち合わせていました。

 

学級代表をやっているからって、

必ずしも超が付く程の堅物と言う訳では

ありませんよね。そんな感じでしょうか。

 

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。