【平安時代の授業ネタ②-源氏物語の謎と紀貫之の仮名文字に対する思い-】

平安~室町




 

【平安時代の授業ネタ②-源氏物語の謎と紀貫之の仮名文字に対する思い-】

 

 

どうも、野本です。

 

平安時代の小ネタ2回目です。

よろしければお付き合い下さい。

 

また、もう直ぐ講習会ですね。

(投稿日:2018年7月21日)

 

生徒が「来て良かった」と思える、

「この塾で頑張りたい」と思える、

 

そんな講習会にして下さい。

 

コチラの記事もご覧下さい<(_ _)>

↓↓↓↓↓

【平安時代の授業ネタ①-武士が誕生した背景と中尊寺ミイラの真相-】

【平安時代の授業ネタ③-源頼朝の流刑先と十二単のちょっとした話-】

 

 

〇何故、この時代に源氏物語?

 

これは、私が何を言いたいのか、

既にお分かりの方もいらっしゃるかも

知れません。

 

一言でいうなら、

 

『祟り』ですね👻

 

そもそも、源氏とは何者なのか?

それについて少し触れる必要が

あります。

 

彼らは元皇族です。

 

臣籍降下(しんせきこうか)と言って、

皇族の一部を切り離して、

臣下の身分にしたのです。

 

その際、皇族には姓が無いので、

のような姓を与えました。

(も同じです。)

 

では、何故そんなことをしたのか?

 

それは、

「藤原氏と争わせる為」です。

 

当時、藤原氏が朝廷の要職を

独占していた時代でした。

 

天皇も見過ごせないまでになって

いました。

 

しかし、皇族は朝廷の要職には

就くことが出来ません。

 

そこで、皇族の人間を臣下の身分に

することで、様々な要職に就かせ、

藤原氏に対抗しようとしました。

 

ところが、

藤原氏に権力争いで負けてしまう

のですね。

 

源氏と言っても、

田舎に都落ちしていく一派など、

多くの流派に分かれているのですが、

 

まあ、こういったことが、

鎌倉時代へと繋がっていく訳です。

 

んで、何故源氏物語かと言うと、

 

源氏が大活躍するストーリーを描くことで、

彼らの魂を鎮める為です。

 

そもそも、これを書いたのは紫式部

完全藤原氏サイドの人間です。

 

本来、こんなものを書いたなら、

処罰されていてもおかしくはありません。

 

しかし、源氏物語は後世に残される程の

作品になってしまいました。

 

内容はちょっとエロチック💛

 

何せ、津田梅子が英語訳を任された時、

「私にこんな不埒なもの見せるなんて!」

(`Д´) ムキー!

って大層ご立腹だった位ですからね。

 

一説に過ぎないかも知れませんが、

考えてみると、納得のいく話では

ありませんか?

 

 

〇紀貫之の女装

 

と言えば、土佐日記ですね。

 

まあ、女装が趣味とか、そういう訳では

無いですけどね。

 

土佐国から京までの帰りの旅日記を、

自分を女性と見立て、仮名文字

記しただけです。

 

当時の日記の目的は、

 

男はある事を後世に残す為、

女は感情に残ったことを記す為、

 

こんな感じです。

 

また、当時の正式な文書は漢文で書かれ、

仮名文字は主に女性が使用していました。

 

しかし、細かい描写に関しては、

圧倒的に仮名文字の方が優れています。

 

一説によると、紀貫之は、

土佐国で亡くした娘への思いを綴る為、

仮名文字を使用したのではないか

と言われています。

 

明確な理由は分かっていませんが、

余程、細かい描写で記したかった理由が

隠されているのかも知れませんね。

 

 

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では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。