【大戦をどう説明する?-大正時代ネタ】

大正時代




 

【大戦をどう説明する?-大正時代ネタ】

 

 

先ずは、こちらをご覧下さい。

これは、第一次世界大戦のきっかけ、

バルカン半島を表す風刺画です。

 

皆で一生懸命に抑えている大釜が、

今にも爆発してしまいそうです。

 

と言うか、

ボカンッ💣✸

と大戦が勃発してしまうのです。

 

どうも、野本です。

今回は、

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第一次世界大戦の説明、どうしてますか?

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ってお話しです。

 

ぶっちゃけ、説明するの面倒。

そうは思わないですか?

出来事だけ教えて、覚えてもらえば…。

それに時間もそんなに無いし…。

 

でも、やっぱりそれだけでは、

何だか味気無いですよね。

 

正直言うと私、

世界史はそんなに詳しくありません。

 

しかし、短い時間ですが、

説明すべき所はやはりするようには

しています。

 

ですので、今回は、

第一次世界大戦に入るまでの道筋を

お話し出来ればと思います。

 

 

〇ヨーロッパの火薬庫

 

先程の続きです。

イタリア半島の東部にあるバルカン半島。

別名、ヨーロッパの火薬庫。

 

何故、

こんな風に呼ばれていたかと言うと、

人人人人人人人人人人人人人人人人人

争いの火種を抱えていたから。

YYYYYYYYYYYYYYYYY

 

そもそも、バルカン半島には

多くの民族が存在していて、

 

特にスラブ系とゲルマン系の民族対立が

激しいものでした。

 

その後ろには、スラブ系にはロシア、

ゲルマン系にオーストリアと更にドイツ

がしっかりと付いていて、

 

それぞれの民族を支援すると同時に、

自分達の権力の拡大を狙っていました。

 

ん!?何故、紛争が起きるのかって?

違う民族同士、仲良く出来ないの?

 

そう思う、とても美しい心を持った

生徒が存在するかも知れません。

 

ここは、どんな例えでも構わないので、

人人人人人人人人人人人人人人人人人人

大人の現実を教えてあげましょう。

YYYYYYYYYYYYYYYYYY

 

教室内でA君が勝手に陣地を作って、

「今日からここは俺の領土だからぁ!」

とか言ってたら我慢出来る?

 

違う家族同士で同じ家に住むとしたら、

上手くやっていけるかな?

(××な××だとか、〇〇なとこが露わに

なっても平気?)

 

まあ、本当に何でも良いんですが、

違う文化や考え方、言語を持つ者同士が

同じ場所で容易に共存可能か。

ここは少し、生徒に考えてもらいたい

部分ではありますね。

 

※現在の教育現場でのお話しだと、

給食時間中に流れた音楽に合わせ、

外国人少年が踊り出すと、周りの子達が

大笑いして馬鹿にした。

そのようなお話しなどがありますね。

 

ヨーロッパの火薬庫と呼ばれる所以、

『民族や宗教が複雑に絡み合い、紛争の

火種を抱えていたため』

テスト頻出ではありませんが、

そんな内容が記述になることもあります。

 

 

〇ポイント

 

さて、第一次世界大戦に深く関与した

列強国の背景ですが、ポイントは、

 

①ドイツの産業革命が遅かったこと

②3C政策(イギリス)、3B政策(ドイツ)

③ロシアの南下政策

④オーストリアとセルビアの対立

 

こんなところかと思います。

 

①意外や意外と思うかも知れませんが、

(私が思っただけですが、)

ドイツはイギリスやフランスよりも、

工業化に遅れていました。

 

遅れて産業革命を成功させ、植民地獲得

に乗り出したドイツ。

しかし、ドイツのとる行動は、

既に進出していたイギリスやフランスを

脅かしました。

 

②特に対立したのは、イギリス。

イギリスは植民地の重要都市だった、

カイロ・ケープタウン・カルカッタを

結ぶ地域の植民地化を目指しました。

これを各都市の頭文字をとって、

3C政策と言います。

 

対するドイツは、

ベルリン・ビザンティウム・バグダード

を鉄道で結び、西アジア方面へ進出する、

3B政策を推進。

ドイツの動きは、

イギリスとの更なる対立を生むと共に、

ロシアの南下政策の妨げにもなります。

 

この頃、既にドイツは、

オーストリアとイタリアとで三国同盟

を結んでおり、

 

ドイツが共通の敵と理解した

イギリス・フランス・ロシアは、

三国協商を結びます。

 

※三国同盟は元々、ドイツがフランスを

孤立化させる為に結んだものです。

ドイツはフランスとの戦争に勝利して

統一を果たした国家ですので、その復讐

を回避する為ですね。

 

※また、協商と言うのは、書類上の

約束事などが無い、緩やかな協力体制

のことです。

 

④大釜を爆発させる直接の原因は、

オーストリアとセルビアの対立です。

バルカン半島に侵出するオーストリアは、

ボスニアを強引に併合してしまいます。

(正式には、ボスニア州ですね。

元々はオスマン帝国の一部でした。)

 

このボスニアには、多くのセルビア人が

住んでいたことから、セルビアが猛反発。

 

この一連の動きが、

サラエボ事件を招いてしまいました。

 

 

〇サラエボ事件から第一次世界大戦へ

 

『オーストリアの皇太子夫妻が、

ボスニアのサラエボで、セルビアの青年

に暗殺された事件。』

記述でも聞かれる内容ですね。

 

最後に、

暗殺した犯人を見ておきましょう。

犯人の名は、ガブリロ・プリンツィプ。

ボスニア系セルビア人の民族主義者です。

英雄なのかテロリストなのか…。

賛否両論のある人物ですが、

個人的には、殺りそうな顔してますね。

(悪い顔しとるで~。)

 

この後、

オーストリアはセルビアに宣戦布告。

後ろにいるドイツやロシアなどを交え、

人類史上初の世界大戦が勃発しました。

 

いかがでしょうか。

なるべくコンパクトにまとめたつもり

なのですが、少々長くなりました。

 

ただ、

前もって板書などの準備をしていれば、

10分~15分位で説明可能かと。

 

よろしければ、参考にして下さいね。

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。