【平家物語と琵琶法師-鎌倉時代ネタ】

平安~室町




 

【平家物語と琵琶法師-鎌倉時代ネタ】

 

 

どうも、野本です。

 

思えば、もう8月。

なんか、メチャクチャ早いですね~。

 

大人になると、何事に対しても受け取る

刺激が少なくなりますから、子供よりも

一日が短く感じるんですよね。

 

まぁ、そうでなくても、日々忙しい人が

多いですからね。結局、一日が短く

感じるのは避けられません。

 

でも、限られた時間は有効に使いたいぞ

ってことで、

 

今回は、平家物語についてです。

 

 

〇何故、鎌倉時代に平家物語なの?

 

出ましたね。この下り。

もう何回同じようなことを書いたか、

自分でも覚えていません。

 

今までお付き合い下さっているあなたは

お分かりかと思いますが、

 

祟りですね👻👻👻

 

平家物語を通して世の中に広めたいこと、

それは、

「平氏は確かに凄い一族だった。

しかし、世の中が移ろいゆくように、

平氏の滅亡もまた仕方のないことだった。」

 

こんな感じかと思います。

 

これを全国に広めることで、平氏一族の

魂を慰め、鎮めようとしたのですね。

 

今お伝えしていることの証拠になるかは

分かりませんが、

 

平家物語を広めた琵琶法師には、

ある共通の身体的特徴があります。

 

突然ですが、次の三つから選びましょう。

どうぞ~!!

 

①美声でメッチャ歌が上手い

②手足に不自由がある

③目が見えない

(考え中)

さて、いかがでしょうか。

 

正解はぁ~

 

ジャジャン♪

『③目が見えない』でした!!🎯

 

どういうことかと言いますと、

もし、怨霊と目が合ってしまったら、

即刻憑りつかれてしまうからですね。

 

目の見えない琵琶法師に平家物語を

語らせることは、平氏一族の鎮魂の為の

国家プロジェクトでした。

 

 

〇耳なし芳一

 

耳なし芳一をご存知ですか?

 

彼は、阿弥陀寺に住む琵琶法師でした。

 

平家物語の弾き語りが上手く、

壇ノ浦の段は、鬼神も涙を流すと

言われる程の腕前。

 

ある日、芳一の前に一人の武士が現れ、

ある屋敷での平家物語の弾き語りを

頼まれました。

 

芳一は武士が言う屋敷に行き、

平家物語を弾き語ります。

 

周囲のことは、目の見えない芳一には

分かりませんが、涙をすする音が聞こえ、

聴衆は大変感動していたようです。

 

その後、芳一は七日七晩の演奏を武士に

頼まれます。

しかし、武士からは、このことは誰にも

話さないようにと言われていました。

 

毎夜、こそこそと何処かに行く芳一。

 

和尚は不審に思い、

芳一の後を追わせました。

 

すると、辿り着いたのは平家一門の墓地。

芳一は、安徳天皇の墓前で、無数の鬼火

に囲まれ、弾き語っていたのです。

 

芳一の後をつけてきた男達は、

芳一を連れ、一目散に寺へ逃げ帰ります。

 

芳一から全ての事情を聞き出した和尚は、

困り果てました。

 

「弾き語りを邪魔されたことで、

怒った怨霊達が芳一を殺してしまう。」

 

「芳一を守ってやりたいが、私は法事で

出かけなければならない。」

 

そこで、芳一が怨霊に認識されないよう、

体中に般若心経を書いたのです。

 

更に和尚は、

怨霊が何をしても絶対に無視するよう

芳一に言い聞かせます。

 

そして、

今夜も武士(平家の怨霊)が芳一を迎えに

やって来ました。

 

しかし、そこに芳一の姿はなく、

呼んでも返事がありません。

 

武士は芳一を探し回ります。

 

すると、芳一の耳だけが、

まるで浮いているようにそこにあるでは

ありませんか。

 

そうです。和尚は芳一の耳に般若心経を

書くのを忘れていたのです。

 

武士は、芳一の耳を引き千切ると、

そのまま闇へと消えていきました。

 

いかがでしょうか。

 

平家物語が何の為につくられたのか、

このお話からもお分かりいただける

かと思います。

 

実際は、もう少し話は続きます。

 

怨霊はそれ以後は来なくなり、

一連の不思議な出来事が広まることで、

彼は「耳なし芳一」と呼ばれるように

なりました。

 

そして、彼の琵琶の腕前も評判となり、

不自由なく暮らせるようになります。

 

一転してハッピーエンドなんですね(^^)

 

良かった良かった♪

 

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では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。