【石田三成の友情-江戸時代ネタ】

江戸時代




 

【石田三成の友情-江戸時代ネタ】

 

 

どうも、野本です。

 

今回から、江戸時代です。

江戸時代と言えば、直ぐに出てくるのが

関ケ原の戦いです。

 

豊臣秀吉の死後、

政治権力を掌握し始めた徳川家康に対し、

豊臣政権ナンバー2の地位にいた

石田三成が挑戦状を叩きつけます。

 

この石田三成、案外、周りからは

嫌われていました。

 

ナンバー2の地位って、自ずとそうなる

んですよね。

 

ナンバー1の代わりに、嫌なことを

引き受ける立場でもありますから。

 

しかし、実は良い話も残っています。

 

今回は、そんなお話です。

 

 

〇親友、大谷刑部(吉継)との決別

 

徳川家康との全面対決を決意した

石田三成。

 

その三成に、家康には勝てないと、

大谷刑部が止めに入ります。

二人は親友でした。

 

大谷刑部は今でいうハンセン病に

罹っていたと言われています。

 

ハンセン病は、今では感染力の弱い病気

であることが分かっていますが、

当時の人々は、患った人の外見の症状

などから、非常に恐ろしいものだと

考えていました。

 

その為刑部は、崩れた顔を白い布で

覆っていたと言われています。

 

二人は口論になります。

 

刑部:家康様が日本をまとめれば、

それで天下泰平の世が訪れる。

それでいいじゃないか!

 

三成:それはあってはならん!

家康は秀吉様の子、秀頼様をまるで

家来のように扱っているではないか!

決して許されることではないのだ!

 

刑部:そんなこと言ったら秀吉様も、

信長公のご子息達をそのように扱っていた

ではないか!

 

両者、一歩も引きません。

 

三成:刑部よ!我らの友情はここで

終わってしまうのか?

 

この問いに対し、

刑部:三成よ。次会う時は戦場ぞ!!

 

そう言い残し、

大谷刑部は三成の居城を去りました。

 

三成は城の最上階に上がり、涙を流し、

去っていく刑部軍をただ見ていました。

 

 

〇二人の思い出

 

決別した二人は何を思ったでしょう。

 

共にいた頃の懐かしい思い出が、

彼らの頭をよぎります。

大阪城で開かれたお茶会でのお話。

 

秀吉とその家臣が集まり、豪華な茶器と

茶を回して楽しんでいました。

 

秀吉からお気に入りである刑部へ、

豪華な茶器が渡されます。

 

しかし、ここで問題が起きてしまいます。

刑部が茶を一口飲み、次の人に茶器を

回そうとした、その瞬間!

 

刑部の顔の膿が、

茶に入ってしまったのです!

 

それを、周りの誰もが見ていました。

 

皆、どうしたと思いますか?

 

皆、その茶器に入った茶を飲む、

ふりをして隣に回していきました。

 

刑部もそれに気付いています。

刑部は悔しさに震えあがりました。

 

しかし!

三成に手渡された時、なんとっ!

彼は一気に茶を飲み干したのです。

 

三成:あまりに茶が美味かったので、

全部飲んでしまいました。

もう一杯茶を注いでください。

 

そう言って茶を新しく入れてもらい、

彼は隣に茶器を渡しました。

 

この時、刑部は救われました。

刑部:全軍止まれ!

 

家老:どうされたのですか?

 

刑部:引き返す!

 

家老:引き返すって、まさか、三成様と

ここで戦うおつもりですか!?

 

刑部:違う!三成ともう一度話し合う!

 

家老:話し合うって、今、話し合って

決裂したばかりではないですか!?

 

刑部:家康をどうすれば倒せるか、

話し合いに行くんだ!

 

そう言って、刑部は三成の居城に

引き返していきます。

 

刑部が引き返して来るのを見た三成は、

ただ一人馬に乗り、

城を飛び出していきました。

 

実際であれば、まさかの緊急事態です。

 

しかし、想像するような危険な事態など、

起きるはずもありません。

彼らは固い友情で繋がっていました。

 

三成:刑部!戻って来てくれたんだろ!

 

刑部:三成よ、我が命、お前に託す!

 

親友がそう言ってくれた。

三成にとって、どんなに嬉しいこと

だったでしょうか。

 

二人は、共に協力し、家康を倒すことを

誓い合いました。

いかがでしょうか。

 

関ケ原の戦いまで述べてしまうと、

どうしても長くなってしまいます。

 

大体は、ここら辺のお話に加え、

家康軍の鉄砲乱射にビビった

小早川秀秋の裏切りで勝敗が決した。

こんなとこくらいまでにしています。

 

戦争の中身まで話すのは結構難しい

ですし…(^_^;)

 

最後に、

1603年 家康が征夷大将軍に

♪1603(ヒーローオッサン)徳川家康

 

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。