【乱れる世の中にまつわる授業のネタ】

江戸時代




 

【乱れる世の中にまつわる授業のネタ】

 

 

どうも、野本です。

 

今回は、

世の乱れに関わる内容をお届けします。

 

ネタというよりは、説明の仕方に近い

感じですが、

よろしければお付き合い下さい<(_ _)>

 

 

〇傘連判状

 

単語で聞かれるというよりは、

記述問題として出題されることが多い

傘連判状。

 

「一揆の中心人物が誰か分からなく

する為。」こんな感じで教えますね。

 

ただ、これだけだとイミフ。

少しでも説明が必要になります。

 

当時、一揆で処罰されるのは

首謀者だけでした。

 

米が財の代わりでもありましたから、

それ以外の百姓達を処罰してしまうと、

武士にとっては財を失うのと同じです。

 

以前の署名は、

一番上に書いた人や最初に書いた人が

首謀者だと丸分かりでした。

 

そこで、円状に署名することで、

百姓達の平等な立場を表すと共に、

首謀者を上手く隠したのです。

 

 

〇大塩平八郎の乱

 

単語でも記述でも聞かれる、この出来事。

 

そもそも、何故、

大坂町奉行与力(町奉行の補佐)だった

人物が反乱を企てたのか?

 

当時、天保の大飢饉によって、一般人は

食べる物が無く、飢餓に苦しみました。

 

そんな時、

大坂町奉行は米を買い占めたのです。

 

その米をどうしたか?

 

食べ物に困っている人々に分け与えた

というのなら、反乱なんて起きません。

 

この米を使って、金儲けを企んだのです。

 

つまり、買い占めた米を高く売ろうと

していました。

米が中々手に入らない時ですから、

高い値段で取り引き出来る訳ですね。

 

う~ん、結構性根が腐ってます。

 

これに怒った大塩平八郎が、

反乱を企てました。

 

残念ながら、反乱は半日で鎮圧され、

失敗に終わりました。

 

しかしその後、この話しが全国に広まり、

幕政に不満を持つ人々が各地で乱を

起こすようになります。

 

 

〇株仲間の解散

 

天保の改革の一つであるこの政策。

記述で聞かれることもありますね。

 

「物価の安定を図る為。」

こんな感じで教えます。

 

特権商人の存在が、物価の高騰を

招いていると考えました。

 

確かに、何かの商品を独占的に売る

連中がいれば、

その商品はそこからしか買えなくなり、

値段が吊り上げられる可能性があります。

 

少なくとも、値段が下げられることは

ないでしょう。

(こういうのは、生徒に商人の気持ちを

考えてもらいたいですね。)

 

しかし、その商品の複雑な流通経路を

まとめているのも株仲間の商人達。

 

解散された途端、流通のまとめ役が

いなくなり、商品が届かないなどの

混乱が生じてしまいます。

 

結局、改革と呼ばれるものは、

経済のことを理解していませんでした。

 

いかがでしょうか。

 

話は飛びますが、

ようやく江戸の後期あたりまで来ました。

 

別に、ネタを投稿することだけが

ブログの目的ではないのですが、

 

これのお陰(?)で

意外と充実した日々を過ごせています。

(書ききるのどれ位掛かるかなぁ~?

毎日でなくて、なんかスイマセン💦)

 

もう少しで幕末。

そして時代は明治へと続いていきます。

 

最後に、

1837年 大塩平八郎の乱

♪1837(人は皆)平八郎を応援す

※200年前は島原・天草一揆です。

 

では、今回はこの辺で。

 

 

このブログを読んで下さる方々に

最大の敬意を込めて。

あなたの生徒が輝く授業を

最大限していきましょう。

ありがとうございました。